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<Author: 錢起>
<Title: 谷口書齋寄楊補闕>
<Format: 五言律詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 谷口の書斎にて楊補闕に寄す>
<BookPage: 436>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
泉壑帶茅茨，
雲霞生薜帷。
竹憐新雨後，
山愛夕陽時。
閑鷺棲常早，
秋花落更遲。
家童掃蘿逕，
昨與故人期。
<End Poem>
<Translation>
この谷口の地の谷間がかやぶきのわが家をめぐって包みこむようにあり、白い雲や赤いもやのいろどりが、つたやかずらのとばり越しに生じ見えている。雨あがりの後の竹のみどりの鮮やかさをいとおしみ、夕陽に映える折の山の眺めのすばらしさを賞する。

のどかな白鷺は、夕方巣に帰ることがいつも早く、秋の花は、散り落ちることがことさらに遅い。わが家の召使の少年が、つる草の茂る小径を掃除するのは、昨日、あなたが来訪を約束したのを、待ってのことである。
<End Translation>